- かんそう
- I
かんそう【乾燥】(1)湿気や水分がなくなること。 かわくこと。 また, かわかすこと。
「空気が~している」「~機」
(2)物事や人間性に, 味わいや面白みのないこと。II「無味~」「文部省令に支配せられる~した画一教育でもなく/一隅より(晶子)」
かんそう【乾草】かわかした草。 ほしくさ。IIIかんそう【喚想】思い起こすこと。 想起。IVかんそう【完走】最後まで走りぬくこと。V「フルマラソンを~する」
かんそう【官僧】(1)私度(シド)の僧に対して, 官から度牒(ドチヨウ)を得て公に出家した僧。(2)僧正・僧都など, 僧官に任ぜられた僧。(3)勅許を得て, 袍(ホウ)・裳(モ)などの官服または錦襴(キンラン)の袈裟(ケサ)を着る僧。→ 律僧VIかんそう【官奏】平安時代, 太政官(ダイジヨウカン)から天皇に奏聞すること。 また, 奏聞する文書の形式。VIIかんそう【寒草】冬の草。 枯れ草。VIIIかんそう【感想】あることについて, 感じたり思ったりしたこと。 所感。 感懐。IX「読後の~を語る」「~文」「高遠幽深なる関係を~する/欺かざるの記(独歩)」
かんそう【檻送】罪人・囚人などを檻(オリ)に入れて送ること。X「手足を縛りて首府(ミヤコ)に~せり/新聞雑誌 5」
かんそう【歓送】〔「歓迎」の対語として作られた語〕出発する人を励まし, 温かく見送ること。⇔ 歓迎「卒業生を~する」「~会」XIかんそう【汗瘡】あせも。XIIかんそう【疳瘡】漢方で, 下疳(ゲカン)のこと。XIIIかんそう【盥漱】手を洗い口をすすぐこと。 身を清めること。XIV「早起~する時より/即興詩人(鴎外)」
かんそう【翰藻】詩歌や文章。XVかんそう【観想】(1)〔仏〕 特定の対象に深く心を集中すること。 観念。(2)〔哲〕〔(ギリシヤ) theoria; (ラテン) contemplatio〕(ア)感官的知覚や行為の実践を離れて, 対象を直観すること。 テオーリア。→ 思弁(イ)宗教的修行や神秘主義で, 超感覚的・神的本体を心に映ぜしめる霊的直観。 冥想。 黙想。 静観。(3)美の直観。 観照。XVIかんそう【観相】(1)人の顔・姿・骨格などを見て, その人の性格や運命を判断すること。 人相見。(2)俳諧で, 連句の付け方の分類である七名八体の一。 世相・人生の喜怒哀楽を観じた付け方。→ 七名八体XVIIかんそう【諫争・諫諍】争ってまでいさめること。 面と向かって主君をいさめること。XVIII「~の臣」
かんそう【諫奏】天皇・主君に忠言を申し上げること。XIXかんそう【還送】送り返すこと。 送還。XXかんそう【閑窓】閑静な部屋の窓。XXI「~の月に嘯(ウソブ)けば忘れぬ思ひ猶深し/太平記 37」
かんそう【間奏】(1)歌曲の区切り目に入るピアノなど, 一曲の途中にはさんで奏される部分。 また, その演奏。(2)「間奏曲」の略。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.